横山FIRST活動サマリ
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29FIRSTプログラム成果報告 ◎ ナノカーボン材料の開発と応用桜井俊介氏は2009年4月に産業技術総合研究所に入所した。それまでは東京大学大学院博士課程で磁性粒子/ナノ微粒子と酸化鉄を研究してきた。大学では実用化に近い分野の研究に従事してきたが、もっと産業寄りの研究をしたいとの思いから、産総研に入所した。 ここでは、CNTを多数成長させることが主な研究であり、ほかにもさまざまなことに取り組める。CNTトランジスタの研究と同時にCNTの生産性を上げるという研究も同時に行っている。これは新しいテーマを開拓するということでもある。最後に残っている難しい課題がこのCNTの選択成長だと桜井氏は考えている。 産総研に来て感じた大きな違いは学生ではなく研究職として取り組んでいること。学生時代は毎晩研究室に入りびたりだったという。産総研では逆に、決められた時間に効率よく仕事をすることが必要になった。また、ほかの研究者と協力する機会も増えた。大学でもこうした機会がなかったわけではないが、産総研での方がチームで協力することが多い。実際、合成からデバイス作製まで一人ではできないので、チームワークは重要だ。CNTデバイスの作製と性能評価は、アシスタントと一緒に取り組んでいる。 桜井氏が所属するスーパーグロースCNTチームでは、GNC以外にも二つ大きなプロジェクトを担当している。チームメンバーの研究員やGNCのほかのグループとも一緒に研究していて、研究内容にはいくつかの評価や測定、サンプル作製などもある。 ただし、GNCプロジェクトは畠リーダーと二人で取り組んでいるが、実際の作業はスーパークリーンルームで行うことが多く、スーパーグロースCNT以外の研究者との交流も少なくない。もちろん、CNTチームのなかでは毎月、発表会を開催するので、チームの研究者同士の交流もできる。 将来のキャリア形成に向けて、世の中と密接につながっていくような技術の研究をしていく研究者になりたいと思っている。チームとして協力する研究体制に刺激を受ける若手研究者の声図 FETデバイス特性桜井俊介(さくらい・しゅんすけ))産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センタースーパーグロースCNTチーム主任研究員ソースソースドレインドレイン

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