横山FIRST活動サマリ
42/68

低電圧動作CMOSバックエンドデバイスナノカーボン材料の開発と応用42消費電力の少ない新原理の相変化メモリを開発富永淳二首席研究員のグループが手掛ける研究の目的は、全く新しい原理の相変化メモリ素子の開発である。カルコゲナイド材料(硫黄やセレン、テルルなどを含む材料の総称)を基本とするが、これまでの相変化メモリとは違い、結晶-アモルファスの構造変化を使わないため、書き換え回数は実用レベルではほぼ無限に近い。既に10億回のテストに耐えている。 富永淳二首席研究員は、メモリ素子を設計してシミュレーションし、さらに成膜して素子を製作して、その評価まで一貫して手掛けている。共同開発チームのポール・フォンス氏は、超格子構造でつくる材料の構造解析を行う。巨大なX線放射光発生装置SPring-8を利用することもある。カルコゲナイド材料一筋20余年 TDK出身の富永氏は、1991年から光記録の研究を手掛けてきた。DVDやBlu-rayディスクの開発を含め、ゲルマニウム(Ge)やテルル(Te)、アンチモン(Sb)などのカルコゲナイド材料を手掛けてきた。光ディスクの次の高密度記録に挑むため97年に産業技術総合研究所に入所した。当初は近接場のテーマを手掛け、超高密度センター長時代の2000年に日本IBM科学賞などを受賞した。 その後、光ディスクに代わる固体メモリを開発することになる。固体メモリ相変化材料におけるトポロジカル絶縁体の基礎研究及びデバイス応用「少し時間があったときに、普段読まない分野の論文を読んだら、自分の研究と関係のあるものだった」というトポロジカル絶縁体は、物理学会で大きなテーマとなっているDevelopment of low power superlattice phase-change material and its processing technology for device applications

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です