連携研究体長プロフィール

連携研究体長 横山直樹 実績紹介

中心研究者の研究開発経歴

1.研究代表者として参画した研究開発の概要

【研究開発テーマ及び概要】

2000年6月に富士通研究所フェローに就任、同年12月にナノテクノロジー研究センターを設立し、ナノテクノロジーに関わる下記三つの研究テーマを立ち上げ、センター長として研究を推進した。

(1)量子ドット光デバイス

温度無依存量子ドットレーザの開発に成功、富士通と三井ベンチャーズ出資のベンチャ会社「株式会社QDレーザ」を設立(2006年4月20日)、産学連携事例として高く評価されている。
役割:研究グループ結集、東大荒川教授との共同研究強力推進、社内経営陣・関連部門との調整によるベンチャ会社設立で貢献。1980-2000年は、現場研究者として、化合物半導体ナノ量子構造の分野で世界をリード、その中から当社MBE自己組織量子ドット結晶技術が生まれている。

(2)カーボン材料・デバイス応用

カーボンナノチューブ(CNT)のLSIビア配線応用の研究で世界をリード。他社を交えたMIRAI/Seleteの中で研究を展開し、CNTビア配線の有用性を実証。CNTのヒートシンク応用ではセットメーカでの試験を行うフェーズ。世界初のCNT-グラフェン複合材料の開発に成功。
役割:研究グループを結成、研究テーマを配線応用に絞り込んだ。人と資金を獲得し研究部隊の充実をはかるとともに部下を指導し、常に新しい発想の発掘を行っており、その中から、CNTヒートシンク応用や、グラフェンにかかわる成果も出てきた。

(3)バイオナノデバイス

ミュンヘン工科大学と共同で、高感度のたんぱく質検出装置プロトタイプ作成に成功(2008年)。2009年5月、ドイツ連邦政府のベンチャファンド EXISTの獲得に成功し、ベンチャ会社設立を狙うチームを同大学内に発足させた(2009年7月)。
役割:ナノバイオグループを結成するとともに、ミュンヘン工科大学Abstreiter教授と共同研究グループを立ち上げた。ミュンヘン工科大学学長よりGolden Needleを授受している。

2.その他の大型の研究開発への参加歴

【研究開発テーマ及び概要】

GaAs集積回路の研究開発:
1980年にノーマリオフ型GaAsMESFETをつくる基本デバイス技術として、高融点金属シリサイドをゲート電極とするセルフアライメント型GaAsMESFETを発明しその試作に成功した。この技術を利用し、GaAsLSIの開発に成功、1991年に量産工場が立ち上がり、1993年11月、GaAsLSIを搭載したスーパーコンピュータVPP500が商品化された。当時世界最高速のスーパーコンピュータとなった。その後、CMOS-LSIに置き換わったが、GaAsLSIは、高速通信用デバイスとして、現代でも使用されている。VPP500用CPUボードは米国コンピュータ博物館に寄贈された。中心研究者は、1980-1985年、発明から開発までを担当、1985年以降も量産化サポートを行った。